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■弱者

こんばんは、安高で御座います。

 

 

先日話題になっていた、東大の入学式での上野千鶴子さんの入学式スピーチを全文読みました。

https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html

 

 

これまでの人生を振り返ってみるに、自分は20代前半にバンドとともに上京して以来、「音楽界」という、実力だけがモノを言う極端な社会に身を置いています。

生きとし生けるミュージシャンは全員、100%実力主義の世界で生きています(実力とは、楽器の技術や曲作りの能力のほか、マーケティングのセンスやビジネスパートナー選びのセンス等も含む)。

 

 

僕も一応、昔に一瞬売れる兆しは見えたものの、残念ながら未だに馬鹿売れするには至っておりません。

しかし実力だけすべてを決する世界である以上、一切の言い訳は認められません。

弱いから売れていない。それ以上でも以下でもありません。

 

 

ただ、ずっとそういう世界に生きているせいか知らないですが、音楽以外のことをする時でも、とりわけ音楽以外の仕事をしている時などにおいてもまた、「実力第一!」の極端なマッチョ思考に偏重している自分がいることに気づきました。

 

 

例えば、僕は「最低賃金が安すぎる!」と言う人がいれば、国の定めた賃金に文句をつける暇があったら自分だけでもとっととスキルを身につけ、さっさとより良い賃金をもらえる別の仕事につけば良いという考えの持ち主です。

(安いと意思表明すること自体は良いことだとは思いますが)

 

 

前にも書きましたが音楽に全力投球しているからといって他のことを適当に済ますのは嫌いで、会社の仕事であれ何であれ全力で効率化をすすめ全力で結果を出します。

人間のやることは全部繋がっていますから、GuitarだろうがExcelだろうがProgrammingだろうが並列全力投球です。

 

 

その反面、実は大して強くも何ともない自分は、本当は弱者を思いやることが出来ていない人間なんじゃないか…と、ふと気づく時があります。

自分への言い訳を認めない生活をしているうちに、他人の言い訳まで一切認めない冷血人間になったんじゃないかと。

 

 

劣悪な環境で仕事をしていれば、周りにいろいろな変な奴が湧いてくるものです。

昔は今とは比べ物にならないくらいブラックな環境にいたので、変なオッサン達が常に周りにいっぱいいました。

 

 

たとえば部署のシフト管理をしている時「この日は僕はライブがあるのでシフトを空けますね」と言ったら、ある下っ端の50代男に「リーダーの癖に芸能活動を優先するな!」と言われたことがありました。

別にそいつのシフト希望を聞かなかった訳じゃないんですけどね。

 

 

ちなみにその男と業務用連絡を取る必要があり、電話番号を携帯に登録したらそいつのTwitterアカウントが連携されて、見に行ったところ、女性芸能人に執拗にクソリプしていたり、在日外国人に執拗なヘイトスピーチを繰り返しているようなやつだという事がわかりました。

そいつがある日通り魔をして新聞の一面に名前が出たとしても、僕は「ああ、やっぱりね」という感想しか起きないでしょう。

 

 

また僕より役職が上で給料も高いけど、とにかく仕事に一工夫が足りないせいで(自動化できるタスクを自動化しない etc.)、常に仕事が遅くイライラしていて、隙あらば部下にクダ蒔いたり女性蔑視発言をしたり、自分より弱いやつ見つけてはパワハラしているようなオッサンもいました。

 

 

僕は「音楽は世界を救う!」なんていうような事は夢にも信じていませんが、もしも仮に僕の音楽で世界を救えるとしたら、こんな奴等までひっくるめて救わなければいけないのか、という自問自答を最近よくしてしまいます。

金銭的なことは置いといてもこのオッサン共は全員圧倒的に人間として「弱者」であり、そういうヒトにも目を向けられなくて何がラブ&ピースか!?と。

 

 

ただどうしても、↑の上野千鶴子さんのスピーチを全文読んだ後でも、それを100%受け入れられない自分もいるんですよね。。

 

 

自分の周りには素晴らしい人達がたくさん居ます。

音楽で知り合った人も、けん玉で知り合った人も。本当に自分は人間関係的に恵まれていると思っています。

 

 

しかし、そこから外れている人を、俺は「人」と認識出来ているんだろうか?

 

 

俺もまだまだ修行が足りないな。と思った43の夜。